【青森県の食堂】黒石市 秋元食堂 つゆやきそば

黒石やきそば

黒石市はこれまで通過したことはあるものの、中心部に立ち寄ったことはなかった。
青森市から弘前市に移動中ちょうど昼食時であったので、google mapで食堂を検索。いくつか引っかかったなかで一番近かった秋元食堂を確認すると、焼きそばの店だと書いてある。
そういえば黒石には「つゆ焼きそば」というのがあったなと思い、行ってみることにした。

秋元やきそば

外観は典型的な町の古い食堂である。のれんには「秋元食堂」ではなく「秋元やきそば」と書いてあるので、「秋元やきそば」が正しい店名なのかもしれない。店の前に3台くらい駐車できるスペースがある。 秋元やきそば

店にはいるとばあちゃんがカウンターの内側にいたので二玉と注文すると、食べていくか、持ち帰りかと聞かれる。当然食べていく。水やお茶、やきそばの受取はすべてセルフサービスのようなので先払いかと思いきや、注文時に請求はされなかった。
セルフ店での支払い方は万別であり、周りの作法を確認するしかない。
ちょうど食事を終えた常連ぽいおっちゃんがいたので見ていると、カウンターに食器を戻す際に支払っていた。ここは最後に払うのが正しいのだろう。
秋元食堂

待っているあいだ奥でジュージュー焼いている音がする。
しばらくするとさらに年配のばあちゃんがカウンターに焼きそばを置き、できたと言っている。カウンターと調理の二人体制のようだ。カウンターのばあちゃんもそうとう年配だと思うが、さらに上である。二人足していくつになるんだろう。
この日の青森県は30度を超える残暑厳しい日だった。当店に冷房設備はないようだ(扇風機はあったが動いていなかった)。
都心の灼熱とは違うので食べているだけの客は平気だが、鉄板の前で調理しているばあちゃんにこの暑さは厳しかろう。

カウンターにおかれたやきそばは麺が丸ではなく平べったいという違いはあるものの、普通の焼きそばである。黒石市の焼きそばはつゆ焼きそばではなかったのか。それとも多めの漬物が黒石の特徴なのか。 黒石やきそば

ご当地グルメとしてあまり特徴はないなあと納得できないまま食べ終え、もういちど壁のメニューを見直すと真ん中あたりに焼きそばとは別につゆ焼きそばと書いてある。
秋元食堂メニュー

そうか、これは黒石焼きそばで、つゆ焼きそばは別物なのだと判明したが時すでに遅し。お腹は十分である。仮にまだ足りないとしても、焼きそばを食べたあとにつゆ焼きそばを追加するようなことはしたくない。
後日出直すことを誓い、ごちそうさまと店をあとにした。

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二日後

翌日行ってもよかったのだが、「こいつまた来た。もしかして焼きそば好きか?」と思われるのもしゃくなので一日おいた(本当は水曜が定休日だった)。カウンターまで行って「つゆ焼きそば大」と注文する。案の定、一昨日来たことは覚えていないようだ。

この日は開店してすぐの11時すぎの入店で、待っている間、近くで働いているであろう方々が次々と持ち帰りで焼きそばを注文している。やっぱり地元のひとは普通の焼きそばを食べるよな。つゆ焼きそばは完全にアウェイのようだ。
ちょうど手が空いていたからか、つゆ焼きそばはテーブルまで持ってきてくれた。 秋元食堂つゆ焼きそば

これは焼きそばじゃないよな、どちらかといえばラーメンに近いよな。焼きそばを焼いたあとに出汁をかけたのだろうか。持ち運びができる、調理に大量の水が不要といった焼きそばの手軽さを台無しにしたような感がある。
なんでこんなことになったのかな。鳴門巻きも知っているものと色が逆だ。

焼きそばのほうが好き

ベースがソースなので味はジャンクである。食べ慣れると、また食べたくなる味なんだろう。ほかのお客さんは皆焼きそばを注文していたけれど。
ご当地グルメの団体も、「これ焼きそばじゃないでしょう?」とは言わなかったのだろうか?

つゆ焼きそばがなにかという点で一度は食べてみる価値はあるかな。でも次回は焼きそばを食べると思うな。
店の時間の流れは止まっている。けれど店の方も年配だし、早めにいったほうがいい。

※ google mapで営業時間は15時までとなっていますが、14時閉店です。