雪が例年になく少ない2020年1月、定例の肘折温泉湯治のため新庄までやってきた。 肘折温泉へむかう前に雪のない新庄を歩き、昼食をとることにする。
新庄市
陸羽東線で新庄駅に着いたのは11時過ぎである。
陸羽東線から見る風景は例年の1月ならば雪で真っ白だが、今年は斜面に土が見えたりしていた。
新庄駅に到着し、ロータリーに出てみると雪がない。
地元の人にとっては雪は邪魔で仕方ないのだろうが、旅行者としては雪のない新庄を見るとがっかりする。おまけに小雨まで降っている。
3年前に来たときにも雨が降っていて、今年は雪が少ない、こんな時期に雨が降ることはなかったという話を聞いたが、そのときでも除雪した道は真っ白で歩道には雪の土手ができていた。
これが温暖化に関係あるのかわからないが、毎年雪が減ってきているのは実感する。
新庄駅機関庫
食事にはまだ早い時間なので、ヨークベニマル新庄店まで買い物にいく。車で来たときにはヨークベニマルの先のマックスバリュに行くのだが（イオン大好きなので）、歩きなのでヨークベニマルでもういいやと思ってしまった。
ヨークベニマルまで来てまずはマツモトキヨシによった。実は昨日飲みすぎて少々気持ち悪かったのだ。マツモトキヨシでサクロンを買う。
買い物をしたあと、同じ敷地内にある「しみずの湯」を見に行ったら、閉業していた。奥羽金沢温泉も閉館しているし、街中のスーパー銭湯まで閉業するとは大丈夫なのか、新庄。
そのまま駅まで戻っても早すぎるので、陸羽西線から見えるレンガ造りの機関庫を見に行った。小雨なので歩いている人もいない。
地図であたりをつけた場所に行くと関係者以外立ち入り禁止で近くまでは行けなかったものの、転車台とその先にある機関庫が見える場所に来た。
この転車台は動くのだろうか？
ゆめちゃんとりあちゃん
新庄駅に併設されている「ゆめりあ」にはうさぎがいる。
ゆめちゃんとりあちゃんというそうだ。マスコットのわりには捨て置かれているという感がしないでもないが、廊下でそれぞれ別のケージに入れられて毛づくろいをしている。
ゆめちゃんは触ってもよいと書かれていたが、怖くて触れない。猫ならまだしも、うさぎの前歯で噛まれたらどうなるのか考えると恐ろしい。
食堂 すずもと
ようやく本題のすずもとの話である。
昨年も行ったにもかかわらず、駅からまっすぐ行けなかった。あのあたりは道が斜めに交差していたりするので、よそ者にはわかりづらい。
でも今google mapを見たら角を直角に曲がっていけば着けそうなので、単純に方向音痴だけなのかもしれない。
迷いながら到着したすずもとの前に雪はなかった。
昨年の同時期の写真と比べるとよく分かるが、本来のすずもとの道の前はこうなのである（自分でも感心するくらいアングルが変わっていない）。
店内も昨年とほぼ変わっていなかった。消費税が上がったにもかかわらず値段は据え置きである。
どちらが今年の写真か分かるだろうか。
左が2019年で、右が今年である。ウォータージャグに「セルフ」の文字が追加されており、経費削減の努力が伺える。
さて注文であるが、昨年はかつ丼750円を頼んだ。
胃薬を飲んでまだ不快感が残る胃のことを考えると今年もかつ丼がベストなのではあるが、同じものを頼んでも仕方ないので当店の最高額メニューのカツライス900円を頼んでみることにした。
しばらくして持ってこられたカツライスを見て心底食べきれるか心配になった。量が多すぎる。
スープで弱った胃を温めてからカツにとりかかる。
塩分対策でソースはかけない。キャベツに多めのマヨネーズがかかっているので味の変化としてはそれで十分だ。
15分ほどかけて完食した。
二組いた客もすでに帰り、残るは自分一人のみである。
最高額メニューを完食したことに満足し、会計をしようと立ち上がったところで冷蔵庫に貼られたメニューが目に入った。
チャーシューワンタンメン 950円である。
これを食さずしてすずもとを語れるのか。
会計を済ませ、（心の中で）次回のチャレンジを誓い店をあとにした。
