【奥会津の温泉】柳津町 西山温泉 せいざん荘

西山温泉のせいざん荘に3年ぶりに行った。
せいざん荘に行くのは3回目で、1回目は周辺集落の祭りかなにかの駐車場として使われていて温泉には入れず、2回目に夜行ったときが初の入浴だった。
ここに夜行ったことのある人はご存知だろう、ここは夜行くと駐車場が真っ暗である。一応明かりもあるのだが、とても暗く感じる。なので日の出ているうちに一度行ってみようと今回の再訪となった。

滝谷風穴

柳津の中心から県道32号を南下して西山温泉に向かい、滝谷駅をすぎたあたりに滝谷風穴がある。
この県道は夜しか使ったとこがなく、こんな場所に風穴があるとは知らなかった。看板を見てそのまま通り過ぎてしまったので、引き換えして風穴の少し手前にある待避所のようなところに車を止めた。

滝谷風穴

写真の右のほうの法面に鉄棒を梯子状に打ち付けてあるところから登っていく。鉄棒といえども体重をかけるとたわむので、かなりワイルドな侵入方法である。
風穴を利用している建物はすでに雪対策で雪囲いが設置されていて、残念ながら体験室にはいることはできなかった。

滝谷風穴

外気も十分に低く風穴の涼しさは感じられない状況ではあったものの、ドアを少し開けると外気より更に低い空気が流れ出してきた。10度を下回っている状況でも風穴のなかは更に冷たいようだった。

西山温泉

さらに県道を南下していくと西山温泉の案内があり、案内通りに進むと川沿いに旅館が数軒見えてくる。
この旅館のうち、川の東側に見える「中の湯」は映画ジヌよさらばに伊佐旅館として登場したところだ。

ジヌよさらばといえば、西山温泉の手前の県道58号を東にずっと進むタケの家があるらしい。まだ行ったことがないのでいつか行ってみたいと思っている。
映画のなかでもかなりのボロ家だったので、早く行かないと無くなってしまうような気がする。

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せいざん荘

西山温泉の旅館があるあたりを越えてもう少し山を登っていくとせいざん荘の駐車場に出る。似たような分岐がいくつかあるので分かりづらいが、とにかく案内に従っていくしかない。

西山温泉 せいざん荘

時間はもうすぐ暗くなる16時前で昼食を取っていなかったので、せいざん荘の食堂で食べようと思ったら営業時間は11:30 - 14:00のお昼のみの営業だった。柳津町のソースかつ丼が山に登るとどう変わるのか見てみたかった。

せいざん荘 食堂メニュー

受付で入浴料300円を支払い、渡り廊下を渡って階段を下に降りると脱衣場がある。
貴重品ロッカーは脱衣場になく、渡り廊下を渡る前(受付の向かい)に無料のロッカーがあるのでそこに入れていく。

温泉は内風呂と露天風呂があり、以前来たときはずいぶん大きい露天だと思ったのに、明るいなかで見るとそれほど大きい露天ではなかった。

せいざん荘

そのときは手のひらくらいあるでっかい蛾が飛び交っており恐ろしかった。雨も降っていて季節も違うのか今日はいなかった。
この露天風呂は入口に近いところから源泉が出ておりその辺りはすごく熱いときがあるので、滝のようになっているところあたりがちょうど良いように思う。ただし雨に濡れる。

横には歩行風呂があり前回は嬉々として歩いたような覚えがあるが、雨のなか歩いてもそれほど楽しくはなかった。
深さがあるので真ん中に手すりがなければ泳げるのではないか。まあ泳がれても困るので真ん中に手すりを設定しているのかもしれない。

内風呂はガラスに囲まれた大きな浴槽である。

せいざん荘

内風呂も露天風呂も広く、かなりの人が同時に入れる施設ではあるものの、山奥のためか混雑するはずの夕方でも空いている。
せいざん荘から東北自動車道の矢板インターチェンジまで2時間と少しかかり気軽に行けるような場所でもないから、地元客が中心なのだろう。

すっかり暗くなって表に出ると、やはり駐車場は真っ暗である。
自分が鳥目になったのかという気もするが、駐車場でバタバタしているときに出てきた他のお客さんが「うわ、真っ暗」と驚いていたので、誰が見ても暗いのだと思う。。

ここから関東に戻るには、ところどころにある集落を除いて但馬まで真っ暗な道が続く。
大変疲れる道のりではあるが、それでもまた来たいなと思わせる西山温泉なのだった。