【中越の食堂】津南町 喰い処 味郷

妻有で温泉にはいったあと、昼食を取るために津南町に来た。津南町は秋山郷の入口であり、そこそこ大きい街なので、昼食を取るには困らないはずである。

越後鹿渡駅、津南駅

津南に来たついでに津南駅のとなりの越後鹿渡駅を見に行った。

越後鹿渡駅

このあたりは元々温泉地だったようで、駅前には「しかわたり館」という旅館もある(すでに閉業、閉館)。そこから飯山線に沿って津南町にすすむ道沿いには「渓泉荘」というこれまた渋い旅館があった。ちょうど三差路から沢におりていくところにあったので車を止める訳にも行かず、写真はとれなかった。
営業しているのかどうか情報がないけれど、営業しているならば一度泊まってみたい旅館である。

津南駅はこれまで何度か来たことがある。駅舎に温泉施設があり、上階にある温泉の窓からは飯山線の列車が見える。
また駅舎の奥には広い駐車場があり、複数台の車で津南町に観光に来た場合は津南駅に車をとめて1台の車で行くと都合が良い。
ただ津南町の中心は信濃川を越えた先にあり、津南駅の周辺にはなにもない。

津南駅からの景色

喰い処 味郷

いつもは駅前に車をとめて街を歩きながら食堂を探すのだが、津南駅は街からあまりに離れすぎている。
街中に駐車場を探してみると津南町文化センターというのがあって、何なのかは不明だけれど公共の施設で大きい駐車場も併設しているようだ。一旦そこに移動する。
国道を曲がって津南町文化センターに到着すると案の定、裏手に広い駐車場がある。地図がなければ地元民しか分からないような場所だった。

まずは大名かつ丼というのがあるらしい「たからや食堂」に行く。量が多いというのは正解の一つであるので、名前からして大盛りなのだろうと歩いてくると、5 - 6台とめられる駐車場が満車でそれでもまだ車がくるような有様。
日常ではないので並んだり、満席のなかで食事を待つようなことはしたくない。

ここは駄目だと戻りかけると、「とんかつ」と書かれた看板が見えた。のれんに「味郷」と書いている。

喰い処 味郷

なかが見えないので混雑の状況は分からないけれど、道を挟んだ8台程度の駐車場には車が2台しか止まっていないので満席ということはないだろう。なかにはいると座敷が4席とテーブルが2席あり、テーブルの一つには予約席と書かれてある。

おばちゃん二人でやっていて調理、配膳と忙しそうだ。
メニューは妻有ポーク推しでご飯物と麺類がある。

f:id:misatospring:20191105001116j:plainf:id:misatospring:20191105001112j:plainf:id:misatospring:20191105001110j:plain

入口横には大量の漫画が置いてある。このあたりに勤める人たちの思考が感じられる渋いラインナップだ。

味郷 漫画ラインナップ

おばちゃんにカツ丼を頼むと「タレカツ丼ね」と確認された。ソースかつ丼に対してタレカツ丼と呼んでいると思われる。それです。

タレカツ丼を待っている間に、坊さん二人が入ってきて予約席と書かれたテーブル席に座った。坊さんがわざわざ予約してくるとも思えないので、おそらく予約席というのは常連向けに用意された席なのだろう。
宗教の理由か年齢なのか、豚ではなく麺類を頼んでいた。

坊さんを観察しているうちにタレカツ丼がやってきた。ごはんの上にはとんかつのみで、野菜嫌いの子供が喜びそうな姿をしている。

味郷 かつ丼

妻有ポークというブランドは今回初めて知った。とんかつにするとよほど問題のある肉でなければ美味しくなるので、違いは分からない。
ボリュームを前面に押し出している野趣あふれるカツ丼ではなく、なにか上品な感じの盛りつけ、味付けであった。

会計を済ませて店を出て歩いていると、自転車に乗った小学生くらいの女の子がこちらを見ている。津南町くらいの規模であれば余所者がいても珍しくはないと思うが、車ではなく歩いているのが不審だったのか、ともかくずっと見ている。声をかけたりすれば更に不審者になってしまうので、気にしないことにした。

津南町文化センターに戻ると、駐車場に「健康まつりのため駐車をご遠慮ください。臨時駐車場として役場・ひまわり保育園駐車場をご利用ください」と看板が出ている。
危なく迷惑をかけるところだった。ただこういう看板が出ているということは、ここが町民の駐車場として利用されているということだろう。

健康まつりが始まるような雰囲気はまだなかった。