【下越の温泉】村上市 山北ゆり花温泉 交流の館 八幡

北日本の日本海側では初積雪になりそうな11月に村上市に来た。
村上市になにかあったわけではなく鶴岡市に用があったのだけれど、月山道路経由で行くか、日本海に沿って北上するかの選択で、雨の中あえて日本海側それも国道7号ではなく国道345号で笹川流れを見ながら北上することにした。

笹川流れ

村上市には波浪警報が出ていて笹川流れは大荒れだった。

笹川流れ

写真ではまったく伝わらないので物足りないが、風にあおられて写真を撮るのも大変だった(雨もひどかったし)。
北上するのは国道7号が主流なので、車はほとんど走っておらず、荒れた日本海を見ながらのんびり走るのは楽しかった。 バイクのときは雨の中を長時間走るのは苦痛でしかなかったけれど、車だったら呑気なものである。
小さいパーキングがたくさんあるので、これは!と思ったところですぐ車を止められるのも良い。
しかしながら迫力のある写真はまったく撮れていない。寒さに震えている間に羽越本線の特急列車もすべて通り過ぎてしまった。
ブログに良い写真を載せたいのならばたとえ車でもレインジャケットが必要だと思った。

交流の館 八幡

笹川流れに温泉はないので、村上市の勝木まで行く。JR勝木駅のそばに「長濱屋」というなかなか渋い旅館があった。
ひっそりとした駅前旅館が多い中、どうどうとした作りでガラスの引き戸もすばらしい。

村上市勝木 長濱屋

温泉旅館ではないようで残念。
駅から5分ほどの距離に「勝木ゆり花温泉」という日帰りの温泉施設があって最初はそこに行こうと思ったら休館日だった。

勝木ゆり花温泉

そこで少し戻って候補の一つであった「交流の館 八幡」に行った。

交流の館 八幡

宿泊施設らしからぬ建物で、元々は旧山北町の南中学校の建物だったらしい。玄関正面には門の跡らしいものも残っている。

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なかに入ると確かに学校らしい作りで、受付で支払いを済ませた後、一番奥の浴場まで長い廊下を歩いていく。
日帰りの入浴料は350円なので安いと思う。

交流の館 八幡 廊下

貴重品ロッカーは脱衣場ではなく、受付横のこの廊下の手前にある。脱衣場にはカゴしなく、貴重品を預けるとなると受付まで再度廊下を歩くことになるので注意したい。

交流の館 八幡 貴重品ロッカー

廊下の突き当りでスリッパを脱ぎ、男女別の浴場にいく。浴場の手前にちょっとした休憩スペースがあり、まだ昼前だけれども地元のおっちゃんらしき人が一人でなにかをつまみながらウイスキーのハイボール缶を飲んでいた。
天候不良で漁に行けなかった漁師かどうか分からないけれど、とても楽しそう。
温泉から上がったあとにはいなかったので、無事帰ったようだ。

交流の館 八幡 休憩所

温泉は大きな浴槽にナトリウム・カルシウムー硫酸塩泉のかけ流しで、微硫化水素臭と書いてあるものの匂いは感じなかった。塩辛くもなく無味無臭、澄明の温泉である。 投入されている湯量は浴槽の大きさに比べて少なく感じるが、入浴客が多いわけではないので問題はない。

交流の館 八幡 浴槽

投入口には温泉成分が結晶し始めている。

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日帰り客は本日休館であった勝木ゆり花温泉に行くようで、こちらは宿泊客もしくは併設している「かがり火」という食堂が中心の営業なのかもしれない。
宿泊料はwebページによる自炊で3,550円からととても安いので、このあたりを旅行する際の拠点としては便利かもしれない。23時から5時は入浴不可の旨が書いてあったが、普通なら寝てるから問題ないか。