【岩手県 盛岡の温泉】八幡平市 八幡平南温泉 旭日之湯

旭日之湯

岩手山下山後、汗を流せる温泉を近くで探す。もっとも目の前に「焼走りの湯」があるのだけれど、昨夜入っているし、せっかくなので新規開拓したいじゃないか。
google mapの検索では「森乃湯」と「旭日之湯」が近そうだ。森乃湯は共同浴場で、旭日之湯は旅館。普段ならば共同浴場を選ぶけれど、平日月曜の昼間ならば旅館でも客はいないだろうと思い、旭日之湯にいくことにした。

山焼走り国際交流村から

ナビタイムの案内通りに進むと牧場の中を道を進んで行く。それほど大きい道でもないのに車が頻繁に通る。どこかへの抜け道なのか?
ナビタイムの目的地はもう少し先だったけれど、看板に従い右折したら旭日之湯があった。
最初は「きょくじつのゆ」かと思って軍隊みたいなところだと考えていたら「あさひのゆ」だった。バラックではなくペンションのような建物だった。

旭日之湯

入口をはいって左手にカウンターだけの食堂があって、正面に受付がある。

旭日之湯 食堂

入浴料500円。
今日の男湯は大浴場だと言われる。「??」となっていたら「初めてですか」と聞かれ、建物の見取り図でここだと説明された。日替わりで男女の浴室が変わるらしい。あと熱いほうの浴槽は深さが1mくらいあるので気を付けるよう言われた。

温泉

大浴場は入って右手が熱い浴槽で、左手が温めの浴槽だ。右手の浴槽に温泉が投入され、あふれた湯が左手の浴槽にはいっていく。作り上、当然右手の浴槽のほうがお湯が新鮮である。

旭日之湯 浴槽

自分にとっては左手の浴槽は温すぎて、右手の浴槽がちょうどよかった。熱めといっても比較して熱いということでいずれも温めといっていいだろう。

投入されている温泉は飲用可らしい。温泉が飲用不可なのはたいてい人の生活排水があるからであって、山奥のようなところでは人がいないので飲泉できる(例外はある)。
ここは人はいないのかもしれないが、まわりの牧場の牛、馬の影響はないのだろうか。と思いながらも、登山のあとなので水分補給を兼ねてガブガブと飲む。鉄分の強い、それほどたくさん飲みたいとは思わない味だった。それでもガブガブ飲む。

ここはカランの作りがおもしろくて、浴槽からみて右手の4つのカランは水しかでない。そのかわりカランふたつの間に源泉がたまる小さい浴槽みたいなのがあり、この湯で身体を流したりするようだ。熱ければ水をいれる。上がり湯用に源泉を貯めているところはこれまでいくつかあったが、このような洗い場の仕組みは初めてみた。おもしろい。

旭日之湯 カラン

一つを二人で使用するので、湯を使いすぎると湯がたまるスピードがおいつかない。あと湯をすくう際、桶についた石鹸の泡がはいってしまう。想像するにケロリン桶で湯をすくうことはせず、手桶でケロリン桶に湯をいれるのではないか。そうすれば泡がはいることはない。地元の人がたくさんいる時間であれば、このあたりの現実策を見ることができたかもしれない。
この仕組みに抵抗のある人は左手の2つがシャワーなのでそちらを使えばよいと思う。

一人で温泉を満喫していると、かなり高齢のかたが入ってきた。なにか声をかけられたがなまりが強くさっぱり分からない。「え?」と言ったまま会話は終わってしまった。

食事

このあたりに食堂はなさそうなので、ここで昼食をとることにした。昼は14時まで営業している。受付で「親子丼」をお願いした。690円。

旭日之湯 親子丼

待っている間、宿泊していると思われる人が玄関を出入りしている。皆、若い女性ばかりで、運動をするような軽装である。なにをしているのだろう。ここには女性客を引き付けるような何かがあるのだろうか。
女性をひきつける魅力があるのならば、独身の男性もここに泊まればいいと思う(勘違いだったらすまん)。

猫と馬

ここの旅館には屋外のいろいろなところに猫がいる。室内にはいないので餌を求めていついた野良猫だと思う。皆、暑いので寝ている。
玄関先にも1匹寝ていて、近づいても起きないし、触っても起きない。野良は失ってしまっている。

旭日之湯 玄関の猫

起きないのでまたいで玄関を出た。駐車場で洗面用具をしまっていると、寝ていた猫がやってきて「カッカッ」と鳴いた。もっと頭をかけということか。しばらく触っていると満足して、近くの草を食べ始めた。

猫は野良だが、旅館の奥には野良ではない馬がいる。服を着ている。この暑いなか服を着るのもおかしな話だと思う。

旭日之湯 馬

温泉があって、猫がいて馬がいれば一日ここで過ごすには十分だ。
じゃらんに掲載されていたので、料金を調べてみたら素泊まり5,400円、二食付き9,900円(ともに消費税8%込み、一人利用時)だった。
一人で湯治利用だったら少し高いかな。二人利用なら、いつか泊まってみたいと思う。ただおっさん二人では完全に浮きかねないので、男女推奨。