東北百名山 三岩岳 夏の終わりの三岩岳、窓明山周回

三岩岳と窓明山

南会津の三岩岳は隣接する桧枝岐村の会津駒ケ岳、燧ケ岳に比べてまったく目立たない。 標高も2000mを超え、窓明山へ縦走もできるし(季節によっては会津駒ケ岳へ縦走もできる)、小さいながら湿地帯もある歩き甲斐のある山である。 百名山に人を吸い取られて静かな山となっている三岩岳に、夏の終わりを感じる8月末に登ってきた。 f:id:misatospring:20190903225604j:plain

三岩岳と窓明山を周回しようと思っていたので、時計まわりに三岩岳から窓明山に進む国体コース登山口か、逆に窓明山に先に登る太橋登山口にするか決めなければならない。

高度を徐々にあげていく太橋登山口のほうが楽しそうだけれど、ネット上の三岩岳、窓明山周回の情報では国体コース登山口から登った話ばかりである。結構な急登と書いてある。 前日の金曜に雨が降っていたこともあり、急坂の下りはすべりそうで避けたい。地図を見る限り国体コースのほうが距離が短く急坂そうだったので、国体コース登山口から入山することにした。

どちらが正解だったかは後で書く。

駐車場

駐車場は小豆温泉スノーシェッドの途中を川のほうに出たところにある。道の先には旧窓明の湯があったようだが、通行止めになっている。 駐車場は砂利で2-30台はとめられそうなくらい広い。が、朝5時に着いたときは誰もいなかった。桧枝岐村へ向かう車は何台もすれ違ったので、駐車場からも人気の差がうかがえる。
前夜通った時は車が2台とまっていた。クワガタ取りの人たちだったのだろうか。 三岩岳 駐車場

駐車場から国体コース登山口まではスノーシェッドの下を歩いていく。スノーシェッド内には段差のついた歩道があるので、車に轢かれる心配はない。

一つ目のスノーシェッドをでたところに黒桧沢ルート入口がある。黒桧沢ルートは登山道が崩壊して利用できない旨が記載されている。 黒桧沢ルート

つぎのスノーシェッドを抜けると国体コース登山口である。登山口からスノーシェッドを振り返ると気温表示板があり、05:10で17度だった。

三岩岳

国体コースはまず旧道分岐(国体コースと黒桧沢ルートの合流箇所)を目指す。急登りが続くが眺望はないのでただ前進するだけである。急登といっても前回登った鳥甲山に比べるとかなり楽だ。

旧道分岐に着いても眺望があるわけでなく少し休んで登りつづける。分岐には気温計がかけてあり16度になっている。1度さがった。 三岩岳 旧道分岐

つぎの目標は三岩避難小屋で、この道程にも眺望はあまりない。
地図で見晴台と書いてある場所あたりから少し開けてきて、湿地をぬけると小屋に着く。最初は湿地の水たまりが水場かと思って、あれを飲む人がいるのかと驚いた。 三岩岳 湿地

避難小屋はかなりしっかりした作りで、おもてに木製の長椅子もあるのでここで大休憩にする。
玄関前に水場があり、前日の雨の影響か大量に水が流れていた。ここまで2時間40分。 三岩岳 避難小屋

三岩避難小屋から三岩山頂上までのルートでようやく眺望が開ける。ただ登山道に水が流れており、また整備で刈り取った草木の葉で道がよく見えず、ストックで道を確認しながらの登りになる。
ときどき水の流れでへこんでいるところもあり、気づかずに踏み込んで捻挫したりするのがおそろしい。 三岩岳 頂上付近

頂上では、会津駒ケ岳まで続く尾根の雄大さに圧倒される。 会津駒ヶ岳

ときどきガスが出て(雲?)白くまかれるけれど、すぐに晴れる。山頂表示板の裏側に座って景色を20分くらい景色を独占できた。

窓明山経由で東向山尾根を過ぎるまで誰にも会わなかったけれど(窓明山登山の一組と、あとは林業作業の一人だけだった)、なんでここまで人気がないのだろう。美しさで会津駒ケ岳に負けていると思わないけどなぁ。

窓明山

三岩避難小屋まで戻って窓明山を目指す。最初は水の少ない沢のようになった急坂なので慎重に下る。
急坂をすぎると窓明山を見ながら尾根をすすんで行く。
景色はよく道も平たんなので心地よいが、ずっと尾根の南側を歩くため日光から逃げる場所がなく、だんだん暑くなってくる。 窓明山

尾根を越えて窓明山を登り始めるとこちらにも湿地があり、振り返ると三岩岳が見える。
ずいぶん遠くに見えて、あんなところからよく来たなと思う。 三岩岳

窓明山からの下りはすぐ森林帯にはいり眺望がなくなる。途中の東向山尾根や巽沢山はただ標識があるだけで、もうたんたんと下っていくだけである。
ただ巽沢山からの下りは太橋登山口までかなり急で、頻繁に補助用のロープが設置されている。ロープを頼りに滑るように降りようかと思ったけれど、強度もよく分からないのでロープは使わずに一歩ずつ降りた。 巽沢山 下り

12:20無事下山。気温は24度。駐車場まで900m歩く。
途中、家が売りに出ていた。家具付きで340万円。田舎好きなら湯沢に別荘を買うよりよいかもしれない。 f:id:misatospring:20190903233732j:plain

なお国体コース登山口と太橋登山口の間には路側帯が広がっているところがあり、車を止めることができる。慣れた人(もしくは林業従事の方)はこちらに車を止めているようだ。
自分が止めた広い駐車場には、行きも帰りも自分の車だけだった。

なお靴洗いは近くの「窓明の湯」で一言断れば可能である。 blog.misatowater.com

どちら回りがお勧めか

どちらのルートにも急登があり下りでは慎重を要する。岩場はないのでこちら回りでないと危険ということもない。
徐々に高度を上げていきたいならば太橋登山口、速攻で登って頂上を独占したいならば国体コース登山口というところだろうか。

もう一度登るならば、間違いなく太橋登山口を選ぶと思う。