小豆温泉
三岩岳と窓明山の周回を終えて、駐車場の近くにある小豆温泉 窓明の湯に行った。近くというより駐車場が小豆温泉のエリアだ。
移転前の窓明の湯は駐車場の先の川を越えたところにあった。新しい窓明の湯は国道を少し西に進んだところにある。
評判ではいつも空いているようだけれど、実際はどうなのだろう。
窓明の湯
窓明の湯に着いたのはちょうど13時ころ。30台程度の駐車場にとまっている車は1台だけだった。土曜といえども昼時なので温泉は空いているものだが、空きすぎのような気もする。
入口の横に水道があったので登山の靴を洗っていいか聞いてみたところ、構わないとのことだったので、入浴前に靴を洗わせていただく。
蛇口のうえに凍結防止用の水を抜く栓があって、これを「出」の位置に合わせないと水がでない。寒冷地に住む方には当然の仕様なのかもしれないが、初めてみたのでしばらく水を出せずに悩んだ。
券売機は通常650円のところが停止になっていて、500円のところのみ購入可能となっている。今日は特別料金なんだそうだ。なにが特別なんだろう。平日が安く休日は高い温泉はあるが、逆は珍しい。
安いに越したことはないので券を購入しながら、店の人と話す。駒ケ岳に行ってきたのかと聞かれたので、「三岩岳に登ってきた。誰もいなかった」と答えると「山も独占、ここ(温泉)も独占だね」と返ってきた。
駐車場にあった車は店の人のものだったようだ。SUVに乗っているのか・・。
脱衣所と浴場
脱衣所にはコインロッカーがある。全額戻るタイプではなくて、200円を入れて何回でも鍵の開け閉めができて、最後に100円戻ってくる。要は使用料100円である。
誰もいなかったのでコインロッカーは使用しなかったが、浴場から脱衣かごは見えづらいので、盗難防止でロッカーを使用したほうが無難。
お金を使いたくない人は、防水袋に貴重品を入れて持ち込むなどなんとか打開策を考えよう。
浴槽は二つあるが使用できるのは一つで、奥の浴槽は温度を下げるためにジェット水流で湯もみをしている。源泉の温度を下げるために樋を通して熱交換しているようなところはいくつか見たが、自動湯もみは初めてみた。
事務作業や工場ラインだけでなく、温泉にも自動化の波は着実に浸透している。
明確に書いていないが、源泉かけ流しのようだ。かけ流しでなければ湯もみする必要もない。
休憩所
脱衣所を出たところに畳敷きの休憩所がある。そこで店の人と休憩にきたのか暇つぶしにきたのか分からないおっちゃんが話をしている。
そこで聞いた話。
- ここは建物が町(南会津町)のもので、第三セクターで運営している。運営している会社の本社は東京だ。
- 地元の人が来ない。このあたりの人は桧枝岐かうえのほうの温泉にいく(木賊温泉、湯ノ花温泉のことか?)。ここは間にはさまれて場所がよくない。
- お盆は少し混んだ。夏休みも終わったので次は紅葉の時期だ。
- 去年ここができて記念に窓明山の山開きをやった。人がたくさん来た。
- 今年の三岩岳の山開きは人が少なかった。180人くらい。
- 三岩岳を百名山にいれてほしい。
- なんで山に登るか分からん。
田舎の食堂のような雰囲気だ。ただ食事はできない。
ぽつぽつと話しているうちに14時になってしまった。南会津の伊南川沿いの食堂はだいたい14時でいったん閉店してしまう。昼食は新潟に出るまで先延ばしするしかなさそうだ。
感想
施設が新しいだけに共同浴場のような渋さはないのだけれど、店の人や遊びにきている(かどうかは知らないが)おっちゃん達の雰囲気は、のんびりした時間そのものだ。
泉質も木賊温泉は格別として、桧枝岐村の温泉には負けていない。第一空いているのがよい。
駒ケ岳に登ったひとも、少し足をのばしてこちらに来たほうがゆっくりできていいよ。