蔵王温泉を満喫した後、食材調達のため新庄へ。蔵王温泉から新庄まで1時間30分程度で到着する。
新庄での買い物完了が13時過ぎで、旅館のチェックインは14時予定としていたので余裕だろうと思っていた。しかし新庄から鳴子までなんと50kmもあり完全に遅刻。
国道47号は何度も通ったことがあり感覚的に20k-30km程度だろうと思っていたのだ。完全に読み違えた。
ほとんど信号がないので近いという感覚だったが、実際はかなり離れている。
高東旅館
14時30分すぎに高東旅館に到着。
チェックイン
当館は予約した部屋により使用する玄関が明確に定められおり、注意が必要だ。
新館の豪華な玄関は新館のお客様のためのものであり、安価な別館を利用するわれわれ下々の民が利用することは許されない。
ここを間違えて新館玄関から入ると素人と思われるので、堂々と別館入口から入館しよう。
無事入館したら帳場へむかう。帳場は豪華な玄関(しつこい)にむかって廊下を進んでいくと見つかる。
また当館の女将は孫の世話に忙しいので、受付は
「今日は○○○号室ね。わかるでしょ」
と非常に簡潔に終了する(初見のお客様は一通り案内していただけます)。湯治場は最小限で簡潔なのである。
この後、とくに素泊まりの場合はチェックアウトまで一切構われないので、寝ようが外出しようがすべて自由だ。門限はだいたい21時だけれど、夜は周りになにもないので心配する必要はない。
持参品チェックリスト
ティッシュ | 部屋にティッシュはない。 |
タオル | ないように思う。 チェックアウトのときに当館のタオルをいただいたことがあるので販売しているかもしれない。 |
シャンプーとか | そんなものはない。 |
ジャージ類 | 浴衣がおいてあるが、温泉、トイレ、調理場と部屋からでることが多いので見られても大丈夫な部屋着があったほうが便利。 |
調味料 | 油、塩等の調味料はない。洗剤はある。 醤油さえ持ってくれば生きていけるだろ? |
お茶(粉茶) | お茶葉は部屋にある。嗜好もあるだろうし、粉茶だとゴミもでない。 |
3口コンセント | ガジェット好きなら。 |
洗濯機は自由に使える。洗剤もおいてある。
洗濯物に温泉の匂いがつくので、旅行後も感傷に浸れ、お土産としても一級品だ。
温泉
男女別の浴場と貸切できる浴場の三つがある。
男湯はそれほど熱くない。ただ上層のみ熱くなっている場合があるので湯かき棒で混ぜよう。
朝食前後に時間をあけて入浴したとき、一時間ほど経過したにも関わらず女湯から同じ声が聞こえてきて、熱い湯によく長時間はいれるなと感心したことがある。
女湯には寝風呂というのがあるらしいのだ。
おそらくこれが温いのだと思うが、見たことはない。
貸切できる浴場は湯船が小さいからか激熱だ。当館の孫はこちらの浴場に入っている。幼少のころからこのような熱い温泉で育つと、当館の湯船の温度は将来更にあがるのではないかと不安である。
泉質 | 含硫黄ーナトリウムー炭酸水素塩・硫酸塩線 低張性中性高温泉 |
泉温 | 57.2度 |
使用位置 | 53.1度 |
入浴可能時間 | 宿泊客は清掃時を除く24時間 |
なお源泉は浴場に近く、客室の窓側に位置するため、他の宿泊客がいる場合は近づかないほうが無難だ。不審者に間違われる可能性がある。
川渡温泉の買い物処、見どころ
川度温泉は規模が小さくあまりフラフラするところでもないが、それでも行くべき店はいくつかある。
遠藤屋嘉吉
豆腐スイーツ。
初めて来たときは醤油を持ってきていなかったので、買うか悩んだ。くるみ豆腐やごま豆腐の店なので醤油はいらない。
個人的には抹茶とうふ(500円)がおすすめです。
菅原魚店
川渡の魚屋。周辺の旅館の魚もここのものだと思われる。
一見開いているのかよくわからないが、14時くらいから夕方まで営業している。刺身の盛り合わせ一人前500円から。
仕出しに忙しいので注文後、受け取りに再訪しよう。宿泊している旅館に配達があればついでに持ってきてくれる。
芭蕉庵
川渡温泉と東鳴子温泉の中間くらいにある和菓子屋さん。歩いて片道20分。
洋菓子もあり、芋餡に生クリームを詰めたような「いもねぇちゃん」というのが推されている。
馬場温泉の隣なので湯小屋にも立ち寄るべし。
白糸の滝
菅原魚店とキッチンなの花の間の道を東に10分ほど歩くと着く。 他の人がいるのを見たことがない。川と違って滝はそもそもよそ者向けのコンテンツなのかもしれない。
菜の花畑
4月終わりくらいに河川敷に菜の花が咲く。 イベントはそうそうないので(人がそれなりにいるよ)、雰囲気の違いを楽しもう。
最後に
観光地は人が集まらないと寂れる一方だ。鳴子温泉郷も廃業した旅館がいくつもあり厳しさを思い知らされる。
今回紹介した高東旅館は、なにかの記念にという旅行にはむかないかもしれないが
- 温泉を楽しみたい
- 何度も通いたい
- 自分ことは自分でやる
- 喧騒には疲れた
- 部屋の仕切りが障子、襖だけではつらい
という人には最高の環境である。ぜひ川渡温泉を訪ねていただきたい。