【大曲・仙北の食堂】秋田県大仙市 高幸食堂

関東を深夜に出発して、下道をどんどん北上して秋田県美郷町に到着するのはだいたい14時ごろだ。
多くの食堂は休憩時間になり、昼食難民になる時間帯である。
とん亭でとんかつを食べようと思ったけれど、すでに準備中の看板が。
Google mapで探したところ、県道11号を更に北上した旧中仙町に「高幸食堂」というのが通しで営業しているようだ。
Google mapの営業時間情報は当てにならないことが多いが、とにかく現地に行ってみるしかない。

高幸食堂

旧太田町を過ぎて、これはだいぶイオン中仙店に近くなったなというあたりに高幸食堂はあった。のれんは出ていないものの、入り口は開いているのでやっているのだろう。
が、車を止められるような場所がない。店舗の左側に空き地があるけれど、店の裏側につながっているような感じで駐車場かどうか定かでない。
いったん通り過ぎてぐるっと周ってみたけれど車を止められるような場所はなさそうなので、近くのしかるべき場所に車を止めて歩いてむかった。

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中に入っても誰もいない。
厨房の反対側に自宅への出入り口と思われるドアがあったので、そちらに声をかけるとおばちゃんが出てきた。
カツ丼を注文すると、おばちゃんは厨房に入って作り始めた。おばちゃん一人で営業しているようだ。

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店内はテーブルが三つ、うち一つは「ギャリバン」というゲーム機だ(1985年に出たアーケードゲームらしい)。当然電源は入っていない。往年のころは向かいの小学生が熱中したに違いない。
厨房側には岡持ちが四つ積んである。出前中に客が来たらどうなるのか疑問だが、常連の人は黙って待っているのだろう。

反対側にはなぜかスズメバチの巣らしきものが吊ってある。

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この記事を書くにあたってURLを決める際、この店の読み方が分からないことに気づいた。ネットで調べても分からない。まあ地元の人は豊川小学校の食堂とか適当な名前で読んでいるのだろう。

店名の由来は食品衛生責任者の張り紙に「高○幸○」と名前が書いてあるので、名字と名前から一字ずつ取ったものと想定される。
聞いておけばよかったが、一見の客がなんて読むんですか?と聞くのも失礼なので仕方ない。URLは仮に訓読みで「taka-sachi」としておく。

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しばらくしておばちゃんがカツ丼を持ってきた。カツ丼を運ぶのも大変そうで、テーブルの端に置くのが精一杯のようだ。
高級店ならばそれはないだろうという話であるが、年寄が一人でやっている店では普通のことである。なんならカウンターに置かれて、取りに来てと言われても構わない。

カツ丼はニンジンやしいたけが入っていて、他ではなかなか見ないタイプである。
しいたけに出汁が染みていておいしい。

おばちゃんは食事を運んだあと自宅に引っ込んでしまったが、しばらくして戻ってきたのでそれに合わせて会計をする。

店内に貼ってある色紙にはチャーハンがおいしかったと書いてあり、店の外のノボリにもチャーハンと書かれているので、チャーハンが売りなのかもしれない。
次回来た際にはチャーハンを頼んでみよう。

しかし車はどこに止めればいいんだ?