長野県栄村
信州秋山郷は国道405号で新潟県津南町から南下するか、県道502号(奥志賀林道)経由で雑魚川林道を通って志賀高原側か、野沢温泉側から行くことができる。ただ野沢温泉から行くと1.5車線のカーブ続きの道を長距離走ることになるのでお勧めしない。無茶苦茶疲れる。
集落ごとに温泉があると言われているほど温泉は豊富なので、せっかく行くならばひとつだけでなく複数まわったほうがよいと思う。
小赤沢温泉 楽養館
秋山郷では一番大きな集落と思われる小赤沢にある。
津南町側から来た場合は看板(旗)が見えたところで山のほうに入っていくだけだが、反対から来ると交差点がシャープなので注意を要する。
ここはなんといっても赤褐色の温泉が特徴で、ゴボゴボと音がする注ぎ口から定期的に温泉が流れ込む。どういう仕組みなんだ、間欠泉か?
あまりの成分の多さ故か、浴槽の底は結晶でザラザラする。カランがあるので出るときに流すことができるからよいものの、温泉だけの時代には風呂上りは茶色かったに違いない。
屋敷温泉 秀清館
屋敷集落の手前にあり、国道から見ると川を渡ったところを右折したところにある旅館。ほぼ川の向かいが栄小学校秋山分校である。
このあたりでは唯一の硫酸塩泉温泉で硫黄のにおいがする。
内風呂と露天風呂があり、それぞれ別料金。内風呂が600円で露天風呂が300円だったかな。
内風呂のほうが硫黄のにおいがはっきりするので、内風呂のほうがよいと思う。
露天は混浴で駐車場のそばにあり、なんとなくプールのようなので、好きな人はどうぞという感じ。
上野原温泉 のよさの里
国道405号から少し苗場山側にはいった上野原集落の先にある。
苗場山の小赤沢三合目登山口はのよさの里を越えていったところなので、苗場山から下山時の温泉としてちょうどよい。
登山口から途中で右折すると小赤沢にまっすぐ行けるけれど、小赤沢への道は急で小型バスなど大きな車だと乗客が酔うそうだ。だから上野原に出たほうがよいとバスの運転手に聞いた。
ここも内風呂と露天風呂が別の場所にあり、洗い場は内風呂にしかない。そのため下山時はまず内風呂に入るべし。
露天風呂からは鳥甲山が見える。
苗場山に登ったあとだと、いつか鳥甲山も登ってやるぜ!と気力がみなぎってくる。ただし、鳥甲山は苗場山よりはるかに厳しい山である。
切明温泉 雄川閣
切明温泉は国道405号の終点にある。中津川を渡る手前に大きな駐車場があるのですぐ分かる。
川に温泉が湧出しているので、ここでスコップを借りて川に自前で温泉を作ることもできる。
ただ温度調整は難しいし(温泉はかなり熱い)、前日まで雨が降っていたりすると増水して湧出している場所は沈んでしまう。第一丸見えである。河原に行って足をつけてみるくらいにして、温泉はここに入ったほうが早いと思う。
秀清館、のよさの里と同様にここも内風呂と露天風呂がある。露天風呂を作るのはこのあたりの伝統なのか。
内風呂に特徴はないが、露天風呂は河原とおなじく大胆なつくりである。
混浴だけれども30分単位の貸し切りなので(入口に入浴中の札を下げておく)、女性にも入りやすい。
河原を見渡せるので温泉を掘ったりしている人を見ながら入浴できたりするが、逆に向こうからも見えるということなので立ったりはしないほうが無難だ。
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新潟県津南町
秋山郷は栄村のほうが集落が多く、温泉も多い。
ただ見どころは津南町のほうが多いと思うので、温泉とついでに結東集落の見どころを紹介する。
結東温泉 萌木の里
津南町から来た場合に最初に出会う集落が結東集落である。元小学校の「かたくりの宿」が見えてきたら集落の中心で、そこを通り過ぎて少し走ると大型の観光施設があるので、それが萌木の里だ。
内風呂と露天風呂があり、露天風呂は少し離れていて歩く必要があるが、景色がすばらしい。
ほかと同様に露天風呂は体を洗う場所がないので、体を洗いたければ内風呂を使う必要がある。いくつか温泉を回るなら、ここは露天風呂だけでもいいんじゃないかな。
見倉橋
結東集落から見倉集落を結ぶ中津川にかかる橋。
かたくりの宿の前の交差点を川のほうに下りて、結東じゃまくら石公園に車をとめて歩いていく。
結東集落から見倉橋までは裏道を歩いていくという感じだが、橋から先はもう山道である。
毎日この道を通ったかどうかは分からないけれど、用事の度に歩いていくのは大変だったろう。いまは東秋山林道ができてずいぶん便利になったのだと思う。
結東の石垣田
車は入れない。途中まで入れそうだが入ってはいけないことになっている。かたくりの宿のさきに道沿いに空き地があるので、そこに車をとめて歩いていく。だれかの私有地にも見えるが萌木の里の人にそこに止めろと言われたので、たぶん合っていると思う。
10分ほど歩くと、棚田が見えてくる。土手が石垣で作られている。
6月にキャンドルを灯すイベントが行われているようだが、狭い場所に大量の人がいるかと思うと怖くて行けない。
キャンドルがなくても十分に美しい風景を楽しめる。