オートミールに合うインスタントスープを探す

オートミールを食べていますか?

オートミールは栄養が豊富らしくダイエットに適した食品として人気を博していますが、率直に言えばあまりおいしいものではありません。
私とオートミールの出会いは、アメリカ出張時の朝食でした。ホテルに長期滞在するような日常の食事ではやはり肉類が多くなり、繊維質なものを摂取する機会は減ってきます。
まあ一ヶ月や二ヶ月の間食物繊維の摂取量が減ろうとどうということはないと思いますが、気分としてよろしくないということで目を付けたのが朝食のビュッフェに必ず置かれてほぼ誰も手を付けないオートミールでした。
食物繊維に呪縛されていた私は、この味のついていない大和のりのようなオートミールをベーコン、ソーセージ、スクランブルエッグとともに大量に食べるという、どちらかと言えば健康に悪そうな食事を毎朝取っていました。

海外に行かなくなってからオートミールのことは忘れていましたが、しばらく前にオートミールが思い出したかのように私の前に現れたのです。
大量にあるオートミールをなんとか処分するしかない。昔のように無味のものをばくばく食べる気力はもうありません。そこで時間をかけず、かつ耐えられる程度に味をつけるにはインスタントスープに頼るしかないと安直な実験が始まりました。

オートミール

使用するオートミールは「クエーカー オールドファッションオートミール 1.2kg」と「日食 オーガニックピュアオートミール」の二つです。

クエーカーのほうが粒が大きく穀物感が高いです。はんたいに日食は細かくお湯にふやかしたときにドロドロになりやすいです。
味はどちらも変わらないので、硬いのが好きならばクエーカー、柔らかいのが好みであれば日食を選べばよいと思います。

調理方法は40gのオートミールに熱湯をひたひたになるまで入れてクエーカーなら15分、日食なら10分待つだけです。あとはお湯を吸ってふくれたオートミールにインスタントスープをかけて、少量の湯を足して混ぜて完成です。

熱湯をかけて、その間にシャワーを浴びていると食事がほぼ出来ているという忙しい朝に適した調理方法といえるでしょう。クエーカーではまだ十分な歯ごたえを感じる人もいるかもしれませんが、このあたりは好きに調整いただければと思います。

味噌汁

まずは日本の伝統食である味噌汁から始めます。

タニタ監修減塩みそ汁 減塩 【塩分40%カット】

1食あたり38.7円、減塩40%で食塩相当量1.0g。

指定の分量通りに作っても味が薄いと評判の商品なので、オートミールが入ると更に味が遠のきます。薄ぼんやりした味を噛みしめるほかなく、完食時の「なにかに向けて頑張っている」という自己満足感はそれなりのものがあります。フリーズドライの野菜の食感による変化が唯一の救いです。
オートミール食全体に言えることですが、オートミール40gが152kcal、みそ汁28kcal(野菜の場合)の計180kcalしかなく、カロリー不足による体調不良も心配です。

減塩でないしっかり塩の効いた味噌汁を選べば満足感を得られるかもしれません。ただ少々薄味に懲りたので、更なる即席味噌汁の探求には進めませんでした。

カップスープ

味噌汁で薄味に懲りたので味を濃くします。味の濃い汁物といえばカップスープでしょう。
クリーミーな食感がどう影響するのか期待できます。

クノール カップスープ コーンクリーム

30袋入で1食あたり38.7円、食塩相当量1.0g。
オートミール152Kcal + 76Kcal = 228Kcal

おいしいです。
ただ連日食べていると、最初の一口、二口は問題ありませんが、三口目あたりから「この味はもう嫌だな」という気分が生じてきます。決してまずいわけではなく、「もっと食べたい」という食の本来の楽しさが「早く無くならないかな」という消極的な気持ちに変わっていくことを実感できます。

クノール カップスープ ポタージュ

16袋入で1食あたり45.3円、食塩相当量1.2g。
オートミール152Kcal + 71Kcal = 223Kcal

コーンよりじゃがいものほうがさっぱりしているので、コーンをくどく感じるようになった身体にじゃがいもは染み渡ります。しかしながら本来は旨味と感じるクリーミーな食感が重く、「もっとキリッとしたものが食べたい」と受け入れることができません。 コーンクリームの呪いというか、クリーミーなものは毎日食べるものではないという教訓でしょうか。
コーンクリーム、ポタージュとも(オートミールとともに)たまに食べるぶんには十分、合格点といえます。

お吸い物

クリーミーさはたまには良いものの、連日となると辛いことを学習しました。
イギリスのクリームたっぷりの料理に一度で懲りたことがあるので、そもそもクリーミーな食感に身体が慣れていないのかもしれません。

さて、これまで試した味噌汁とカップスープはそもそもそのままで飲む(食べる)ものであって、なにかにかけるという概念にマッチしたものではありませんでした。
そう、日本にはご飯にお茶をかけるお茶漬けという文化があります。
この日本のお茶漬け文化と西洋のオートミールを合体させることになんの問題があるのでしょうか。

永谷園 お茶漬け

50袋入で1食あたり33.8円、食塩相当量2.2g。
オートミール152Kcal + 15Kcal = 168Kcal

もうこれが答えです。ご飯がオートミールに変わったところでなんの違和感もありません。

難点といえば塩分が2.2gと多いことでしょうか。この一袋に2g超入っているのかと思うと塩をかけて食べているようなものです。
高塩分対策として一袋を二度に分けて使用するというテクニックを用いる人もいるようですが、一袋を半分だけ使おうとするとどうしても軽いあられや海苔が先に出てしまいます。
故に一杯目はあられや海苔がはいった高級茶漬け、二杯目は具がない貧しい茶漬けという状況になりがちです。この格差と面倒臭さが気にならなければここをゴールとしても良いでしょう。

永谷園 業務用お吸い物

50袋入で1食あたり15.7円、食塩相当量1.4g。
オートミール152Kcal + 3Kcal = 155Kcal

同じく永谷園のお吸い物です。簡単に言い過ぎれば、お茶漬けの素から具を抜いたものといえるでしょう。

単価、減塩具合はお茶漬けの素に勝ります。劣る点といえば具がほぼ無いということぐらいで、常食にするならばこれです。
ただこの最高峰といえる「業務用お吸い物」といえども、50食連続で食べろと言われれば飽きがきます。
そこで大量に購入して余っているはずのカップスープの登場です。お吸い物のさっぱりした口当たりの日々に、ドロドロしたクリーミーな食感は一服の清涼感(明らかに清涼ではないが)を与えてくれることでしょう。

また人は香りで味を推測してしまう単純な生き物なので、本製品の上位版といえる「永谷園 松茸の味お吸い物」や「永谷園 はま吸い」を取り入れることもリズムを変えるためには好手となり得ます。

総評

まずナトリウムをよほど敵視していない限りは減塩商品ではなく通常商品の使用をお勧めします。商品設計において推奨される分量以上のものに溶かす訳ですから減塩商品が太刀打ちできるはずがありません。

味付けのポイントは全体の味を濃くするのではなく、例えば梅干しのような味の濃いものを付け足して一緒に食べることです。味にメリハリをつければ味のないオートミール中心生活でもなんとか耐えられるものです。

自分の例として、最近の休みの日の昼食はオートミールと「永谷園 業務用お吸い物」に、味の変化として「グリーンオリーブ 種抜き」をいれて食べています。

オートミールに日本の味付けをしてオリーブの実をいれた食事を西洋人が見たらギョッとするかもしれませんね。